「LANS」さんと「てくり」さん
投稿日:2015年07月16日
投稿者:いね
LANSさん、まだご存じじゃない方もいると思うのでHPから引用させていただきますと
Local Area Networks 通称LANS(ランズ)は岩手県盛岡市を中心に地域文化( ファッション、スポーツ、フード、ミュージックetc)の創造、発展を目指しWeb、紙媒体連動の情報発信を行っています。
とのことです。そのLANさんからフリーペーパーマガジンLANS VOL2が発刊になりました。当店にも置いてますので興味のある方はぜひ。
盛岡が好きでそれを何かしらの形にしたい!と思う方は少なからずいらっしゃると思います。それを実際にLANSさんのようにメディアにして表すというのはかなり労力のいることで、常人にはできないことです。それを実現してしまうあたり、LANSさんには本当に敬意を払いたいですね。
ちなみに今回、発刊されたVOL2に当店を取り上げて頂きました。
まだまだマイナーなフリーペーパーですけど、これからどんどん盛岡を盛り上げてほしいです。
ローカルネタを続けます。「てくり」という地方雑誌(ミニコミ誌)があります。これは、書店でも販売されているので、ご存じの方もいると思います。
わたくし、この雑誌が大好きなんですね。盛岡市内のお店や人やものなど、様々なことを紹介されてるんですが、例えば、お店の紹介ですと盛岡市民にとっては大抵見たことのある場所とか物なんです。けれど、実際は通勤路にあるのに一回も行ったことの無いお店だったり、ご近所なのに行ったことの無い場所だったり、そういった「知っているようで実は知らない」ところが沢山あることに気づかれます。読む度に発見があるんですね。
それからこれも地方雑誌ならではのことですけど、自分が知っているお店が紹介されると嬉しいんですね。単純に。この感覚を説明するために具体例を一つあげますと、
わたしの好きな小説家に伊坂幸太郎という仙台在住の方がいます。この方は仙台を舞台に物語りを書くことが多いんです。そうすると、物語の各所に実際の仙台の建物や場所を連想させる表現が出てきます。そのくだりを読むと、仙台在住経験のある私からすると「しってるしってる」とか「あるある」とかニヤニヤしてしまうんです。そういう感覚と非常に似ていると思います。
要するに「てくり」を読むとニヤニヤしてしまうんです。盛岡の地方雑誌は他にもありますけど、ニヤニヤ感でいうと「てくり」さんが一番なんです。「バスは僕らのスニーカー」(知らない人ゴメンナサイ)は本当に目の付け所が素晴らしいなと感心してしまいました。
もう一つの特徴としては装丁が秀逸なんです。紙に適度な厚みと重量感があって読みやすくなってますし、ザラッとした鈍い質感が雑紙の品格を高めてて、所有欲を満たしてくれるんです。雑誌で所有欲を満たしてくれるというのは経験上なかなかないんです。写真も素晴らしいですよね。この独特な紙に写真がのると、とっても味わい深く見えてしまいます。
と素晴らしい雑誌の「てくり」さんなのですが、あえて残念な点をあげるならば、発行間隔が年二回と長いことでしょうか。せめて年三回。頑張って欲しいです。
今回自転車とは関係ない「lans」さんと「てくり」さんのお話をさせていただきました。こういった盛岡を盛り上げようという試みは私も興味のあるところで、自転車屋として街に貢献するのは当然として、(自転車を絡めた新しいアプローチで)この街をおもしろくできないかなと考えるいいきっかけになりました。
Text By いね