お部屋の大掃除もいいけど、自転車もね。Let’s オーバーホール!
投稿日:2017年12月20日
投稿者:いね
もうすぐ年の瀬、雪も積もったり溶けたりで自転車に乗れる機会も減ってきて、ロードバイクユーザーは完全にオフシーズンに突入したという方が多いのではないでしょうか。一部MTBやファットユーザーで俺の時代きたと言わんばかりに雪を堪能している猛者もおりますが。。さて、今回は一年の締めにふさわしいオーバーホールのお話です。
自転車も機械ですから、定期的なメンテナンスはかかせません。これをやるかやらないかで、自転車の寿命は大きく変わるといっても過言ではないでしょう。
注油、清掃、ワイヤーの張り調整などは基本的な部分なので自分でやっているという方いると思います。日常的なケアはそれで充分。ですが、自転車はそれ以外にも多種多様なパーツで構成されています。
ハブやBB・ヘッドセットなどのベアリング部分やSTIやシフトレバーなどブラックボックスな部分のケアも必要になってきます。特にハブのケアをほったらかしにすると回転性能が著しく落ちたり、最悪の場合わんが削れてたり、錆びてたりで交換が必要になるケースも。
これらのメンテナンスを自前でやるとなると相応の知識と専用工具が必要になってきて、正直現実的はありません。ホイールの振れ矯正などもそうですね。
じゃあ、どうするのか。車の車検と同じです。ショップでやってもらいましょう。自分の命を預けるものですから、中途半端に自分でやるのが一番危ないですよ。。
グリンズのオーバーホール
オーバーホールは一言でいうと「新車の状態に限りなく近くするメンテンナンス」といえます。新車の時の性能を100すると、汚れや摩耗、使っていくうちに80、70と性能は低下してくもの。特にチェーンやハブの汚れ、タイヤの摩耗などはダイレクトに走行性能に影響します。
さて、実際どんなことやるのかご紹介。おおまかな工程は
全体チェック→分解→清掃→組付け→動作チェック
という流れになります。
まず、乗ってて気になるところなどをオーナー様からヒアリング。それを参考に全体の動作チェックを行います。この時点で明らかに交換が必要な部分をリストアップ。意外にあるある消耗品。
- ・タイヤ・チューブ
- ・バーテープ
- ・ブレーキシュー
- ・チェーン
- ・各種ワイヤー
などはオーバーホールの時に交換することが多いです。
お次は一度パーツを取り外し、細かい部分まで洗浄かけます。
フレームだけでなく、パーツ類ももちろん清掃します。チェーンは現役であれば、灯油につけてブラシでゴシゴシして砂利など異物をかき出しますし、ディレイラーもプーリーを外して軸の部分まで徹底的にきれいにします。セルフだと洗いづらいスプロケットも溝の部分まで。
ハブ・ヘッドセットなどベアリングパーツも綺麗にグリスアップ。分解してからでないと不良が見分けらないものはこの時点でオーナー様に相談して新調します。
さらにホイールは振れ取り台にかけ、縦・左右のバランス調整します。
最後に組み付けして、動作チェックをして完了!というのが大まかな流れ。
言葉にすると簡単にきこえますが、マシンに耳を傾けながら時間をかけて作業しています。ですので、一般的なロードバイクの場合、納期は2〜3週間前後いただいてまして、わりと大掛かりな作業なのです。
オーバーホールのタイミング
前述したとおり、自転車の性能は使えば使うほど徐々に低下していきます。それが100から急に70になれば誰でも違和感にきづけるものですが、100,99,98・・・といった微細な変化なので気づくには相当意識を高くもってないと至難のワザ。ですので、一般的にはこれくらい走ったらオーバーホールしたほういい、という目安が設けられいます。
毎年2000 kmくらい走られる方は年1回。それに満たない方であれば2年に一回くらいペースでいいでしょう。
あくまでも目安です。通勤や通学で悪天候でも酷使されている場合はブレーキヂュ−の摩耗も速く進みますし、水が侵入してベアリングに痛みが速く出る場合があるので、その場合は上の限りではありませんし、保管状況にも左右されますので、自分で判断できない場合はお気軽にご相談ください。
工賃の目安
MTBやクロス・ロードなど車種や同じロードでもBBの規格やハブの種類、それからマシンの状態にもよって金額は異なってきますが、グリンズの場合目安として
ロードの場合は工賃は20000円くらい見ていただいています。
交換が必要なパーツは別費用になりますので、そこだけご注意を。フルでオーバーホールする場合は何かしら消耗品を交換するケースが多いので、最低限プラス3000円は見ておかれたほうがよろしいかと思います。
今年は距離数少ないし、メンテナンスにそこまでお金かけれないなあ、という方のために「セミオーバーホール(10,000円)」も用意しております。
フルが自転車をあられもない姿にまで分解して、パーツ単位で全て洗浄・調整するのに対して、セミの場合は、クランクやディレイラー分解・清掃など一部工程を省いたもの。あまり距離のられてない場合はこちらをどうぞ。
自転車にそんなにと思われる方もいるかもしれませんが、オーバーホールすることによって安全性が担保されるのはもちろんですが、一旦ばらしてから組み付けますので、新車のときような軽快感をとりもどしたり、まったく消えなかった異音が解消されたり、副産物も多いです。
なにもしないときよりは間違いなく自転車の寿命も伸びますので、少しでも愛車と長く付き合いたというかたは定期的に受けれられることをおすすめします。
それから皆さま考えれることは一緒で、冬のオフシーズン中にうけれらる方が大半です。特に一月は一番多い時期で、通常の納期よりも多くいただく場合があります。できるだけ早めに持ってきていただくとお渡しまでスムーズに進められますよ。
また、ロードバイクでなくてもクロスバイク、ミニベロ、シティサイクルも一年に一度全体点検(2,160円)は受けておいた方が吉ですよ。 分解・洗浄・グリスアップなどの工程は入りませんが、変速ブレーキ調整・オイルチェック・注油・各所のネジの増し締めなど安全・快適に乗る上で必要な項目はクリアできますので。
さいごに
自宅の大掃除ももちろん必要ですが、文句も言わずに頑張ってくれた愛車にも大掃除をしてあげて、感謝の気持ちを伝えてあげるのもいいかもしれませんよ。