スマホde自転車
投稿日:2016年07月14日
投稿者:いね
スマホをうまく使えば自転車がもっと楽しく、そして快適に。今回はそんな使い方をシェアしていこうと思います。
事前に用意するもの
おすすめの使い方の前に、まずはハンドルにマウントする為のスマホホルダーを用意しておきましょう。これがあれば乗車中にすぐにスマホにアクセスできるようになります。自転車でスマホを有効活用するための必須アクセサリー。
様々なタイプのホルダーが市販されていますが、その中でもおすすめを2つほど。
bike tie(Xplova)
当店一押しののスマホホルダーBike Tieバイクタイ。特徴は工具不要で脱着が簡単、そして見た目がスマートなところ。実際使っていますがシリコンで作られているので、振動でガタガタすることもありませんし、スマホに衝撃が加わるようなこもありません。ハンドルへのマウントはシリコンベルトでほぼ全てのハンドルに装着可能。固定力もグッド。
1つ弱点を挙げるなら、スマホが大きいと若干取り付けに手間取るということでしょうか。慣れの問題もあると思いますが、シリコンを伸ばして嵌めるのに少し力が必要で、電源ボタンの配置によっては誤爆することもありました。
対応サイズは4〜6インチ。
こんな感じで折り畳むとかなりコンパクトに。脱着も数秒なので不要な時はバッグに入れて、必要なときだけハンドルにマウントというスタイルが気軽にできるのもBike Tieの魅力。
ちなみに作っているのはPCで有名なAcerの子会社Xplova。今年の春に刺激的なサイコンを発表したりとここ最近アクティブな新進気鋭のメーカー。要注目です。
ライドケース(Topeak)
こちらは画期的なケース一体型。専用のスマホケースを装着すれば、マウントがワンタッチ。ライド中とっさに写真を撮りたいときなどは抜群の機動性を発揮してくれるでしょう。しかも固定力抜群でスマホが外れることはまずありえません。
カバーのデザインと形状が許容できる人であれば、とってもおすすめ。私の場合デザインは問題ない、というか好みだったのですが裏側のコネクター部分の突起が気になってダメでしたけどね。それから使える機種もiphoneやGALAXY シリーズなど限られているのでそこも使う人を選びます。
それでは、本題のサイクリングでの使い方を見ていきましょう!
1. サイコンアプリとして
まずは定番。サイクルコンピュータとして使う方法です。
様々な自転車アプリがリリースされています。どれも速度や距離、走行時間といった一般的な機能に加えて走行ログが管理できるので、廉価帯のサイコンよりも高機能であることがほとんど。GPS機能を利用して速度などを算出してますが、精度は悪くなく相当シビアな使い方をしない限り気にならないと思います。
今回は数あるアプリの中でもiOS・Andorid両対応で無料で利用できる「Strava」を一例としてご紹介。
Strava
主な機能としては以下。
- 速度・距離・時間やルートなど走行ログの記録。対応機器があればケイデンスや心拍、パワーも取れます。
- 過去の走行ログの詳細分析機能
- アカウントを作成して友達と走行ログをシェア
- セグメントを走行してStravaユーザーと仮想レースができる
このStravaというアプリを活用すると一段と自転車が面白くなりますよ。
走行ログを蓄積できるので、過去にどんなコースを走ったか確認するとその時その時の記憶がよみがえって中々楽しいものです。また、フィットネスとして自転車を活用しているひとも自分がどれだけ走ったか週や月単位で成果を確認することができるので便利。ランニングも集計可能です。
もう1つ特徴的なのでSNS機能。他のユーザーの走行ログが見れたり、コメント送ったりとコミュニケーションすることも可能。これが結構すごいことで、自転車のモチベーションが下がっている時やしばらく乗ってない時に友人の走行ログを見ると、不思議と「明日自転車乗ろうかな」って思ってしまうんですよね。お互いに刺激しあうことで、1人じゃ続かないものも楽しんで継続できる、これ重要ですよね。
それからセグメント機能が秀逸。他ユーザーが作成したセグメント(コース)を走行すると自動的にタイムを記録して、ランキングしてくれるんです。盛岡だと御所湖や小岩井周辺とか様々な場所に作られています。脚力に自信のある方は一度試してみて下さい。病みつきになりますよ。
2. 写真で自転車はもっと楽しく
お次はカメラを有効活用してサイクリングアルバムを作っちゃいましょう。
写真を撮るときはみなさんお気に入りのアプリがあると思いますが、是非とも使って欲しいのが「Googleフォト」。
エフェクトやトリミングなどに加えて、サイクリングにぴったりな便利機能もあるので今回はその辺をご紹介。
Google「アルバム作ります」
サイクリングで撮った写真、放置していませんか?せっかくシャッターを切ったのだから現像したり、シェアしたり、思い出として振り返ったりして活用したいですよね。Googleフォトは撮影場所、日付、被写体などから自動的にこんなアルバム作ってみませんか?と提案してくれるんです。
ノスタルジックライドの撮影をした時はこんな感じに提案してくれました。
タイトルもオートメイーション。被写体からサイクリングと認識してるのでしょうか。チョイスされた写真も被写体が被らないようにうまい具合に分散されています。上のように撮影場所毎にグルーピングしてくれたり、条件は不明ですが地図まで挿入してくれる場合もありました。
これをベースに写真を追加したり、テキストや場所を追加すればこんな凝ったアルバムにすることもできちゃいます。さらに作ったアルバムはシェアすることが可能なので、友達や家族と思い出を共有することも。
あの日の思い出を一発検索
何百枚と枚数が多くなってくると「あの時撮った写真どこやったのな〜」と探すのも一苦労。そんな問題を解決してくれるのが検索機能なわけですが、一般的な写真管理ソフトだと写真1枚ごとに「空」とか「花」とかタグ付けしなければいけません。数枚であればいいですが、多くなってくると時間も手間も膨大にかかります。Googleフォトはタグ付けしなくても被写体を独自アルゴリズムで解析して、検索結果に提示してくれるので取りあえず放り上げて置くだけでも問題なし。これが凄まじく便利なんです。一例を見てみましょう。
「自転車」で検索すると・・・
一番上の写真は当然だとしてもハンドルしか移ってないのにちゃんと自転車と認識されたのにはかなり驚き。右側は「ねこ」で検索した結果。機械ですから漏れは多少ありますが、今後ブラッシュアップされて精度も高くなっていくことでしょう。
クラウドだから容量気にせず撮り放題
クラウドに無料で無限に保存できるので、端末容量を気にする必要がないんですね。桁外れのハードウェアインフラを持っているGoogleだからなし得るサービス。一応、無料の場合1600万画素にサイズダウンして保存されます。(1600万画素に満たない場合でも劣化がほぼ無い範囲で圧縮されるようです)
大抵のスマホカメラはそこまで高解像度じゃないので 特段問題にはならないでしょう。ちなみにPCに謹製アップローダーをインストールすれば、デジカメでとった写真もアップすることも。加えてブラウザから閲覧・編集可能なので、ストレージが逼迫して困ってるという方は写真管理ソフトとして使ってもいいかもしれません。ただクラウドにデータを置いている関係上、動作はもったりしてますけどね。
他にも、繋げれそうな写真をピックアップしてパノラマ作りませんか?と提案してくれたり、コラージュやアニメーションを作成する機能など写真を撮った後の楽しみを更に膨らませてくれるGoogleフォト。サイクリング以外でも様々な場面で活躍してくれること間違いなしです。
3. ナビゲーション
知らない街を走るときや初めて行くお店などは地図アプリでナビゲーションしてもらいましょう。普通にGoogleマップでナビゲーションして貰うのもいいですが、更に一手間加えることで、スムーズにライドを進めることができます。その一手間とは事前にGoogleのマイマップでルートのたたき台を作っておくこと。下の写真はパン巡りの際に実際に作ったプランです。行きたい場所をピックアップしてあらかじめルートを決めておきます。
パソコンでマイマップにアクセスしてこんな感じでプランを立てて保存(スマホのマイマップアプリでもルートは作成できます)
当日、スマホのグーグルマップを起動。
事前に作ったマイマップを呼び出せば現在地と事前に作ったルートを参照しながら走行することが可能なので、スムーズに目的地を巡ることができます。また、作成したルートは共有することができるので、グループで走る場合、事前にメンバーに走行ルートを周知しておいて段取り上手をアピールするのもいいかもしれません。
また、初めて走る場所で勾配がどれくらいあるのか不安、という方は先ほど紹介したStravaのルート機能がおすすめ。
入力したコースの勾配を確認できるので、自分の走力で走りきれるか事前に判断することができます。
おまけ:ライトとして
うまく角度調整すればライトの代用として使うことも可能。メインのライトとして使うのは無理がありますが、出先で乾電池やバッテリーが切れたときは地味に活躍してくれそうです。また、標準の懐中電灯機能を使ってもいいのですが、点滅させるアプリもあるので、そちらを使った方が効果は高いかも。スマホホルダーによってはライトを覆い隠してしまうのもあるのでそこは注意が必要。
さいごに
他にも探せばいろいろな使い方ができるはずです。個人的には今月リリース予定のポケモンGo(ポケモンを現実世界でゲットするARアプリ)の移動手段として使うと面白そうだなあ、などとワクワクしております。ぜひぜひ皆さんもスマホを活用してみてくださいね。ただ、注視しすぎて迷惑が掛かるような危険運転にならないようにだけご注意を。
- Xplova「Bike Tie」
- 価格: 2,300円(税込)