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GRINSからのご提案

お父さん、通学にスポーツ車増えていますよ!

投稿日:2016年02月18日

投稿者:いね

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高校生が通学にクロスバイクやロードバイクに乗っている姿、増えてきましたね。そういう光景を見ると、時代が変わったなと思うと同時に自転車屋として心の底から嬉しく思います。我々が高校生の頃は、通学用の自転車といえば一にも二にもママチャリでした。こういうことを自転車屋が言うのは示しがつかないかもしれませんが、今ほど二人乗りへの規制も厳しくなくて「ニケツボウ」なるものを後輪のハブ軸に装着してブイブイいわせてました。そういう思い出も今じゃセピア色、いや黒歴史でございます。

ついでになりますが、全国的な自転車の販売台数は年々減少しています(震災の2011年を除く)。特にママチャリやシティサイクルに関しては顕著です。しかし、その中で販売台数を伸ばしてるのが、電動アシストとクロスバイクやロードバイクなどのスポーツ車なんですね。電動はここ数年落ち着いてきましたが、スポーツ車に関しては震災以降は販売比率は顕著に上がっています。
そういう時勢もあってかタイトルにあるように通学でスポーツ車、特にクロスバイクが多いでしょうか、を使われる学生さんが増えてきました。
当店としてもこういった流れは大歓迎です。売上的な俗っぽい意味で言っている部分もありますが(オイ)、それよりも安い自転車を使い捨てる習慣がなくなり、(欧米では割りと当たり前ですが)長く大事に使い続ける習慣が少しで根付いていくことが自転車においても重要だと思ってますので、是非ともこういった流れが続いてほしいと思っています。

もう一つ、中学校でスポーツ車を使用する場合は注意が必要です。学校によっては色や形状の指定があったり、スポーツ車での通学を禁止しているところも多いので事前に確認してみてください。(盛岡市内及び近郊の中学・高校にアンケートを取って掲載しようと思ったのですが、ネットショップの準備でそれどころじゃなくなりました汗、来年こそは!)

それで今回は通学にスポーツ車を使用するメリット・デメリットを考えてみましたよ。

軽い!速い!坂道もラクラク!  

通学自転車をお求めの方で「坂道多いからできるだけ軽い自転車が欲しいんだよね」とご希望される方けっこう多いです。通常ママチャリは20kg前後。ステンレスパーツを多様した頑丈な通学自転車は23kgを超えるものだってあります。軽量を謳ってるアルミフレームの自転車でも17kg前後でしょうか。アルミフレームでも比較的頑丈に作られているアルベルトは19kg中盤と記憶しています。
ではスポーツ車はどれくらいなのか?以下はあくまでも目安ですよ。

  • クロスバイク→10〜12kg
  • ロードバイク(エントリーモデル)→9〜10kg

ママチャリとスポーツ車だと10kgも重量に差がでるんですね。これだけ違えば、いくら若い学生さんでも体にたまる疲労度は全然違ってきます。坂道はスポーツ車の利が一番出やすい場所でもあるので、坂道が通学路に多いという場合は、一考してみる価値はありです。また、変速の数も多いのでどんな坂道にも柔軟に対応できるのもポイントですね。

子供が主体になる。愛着が湧く。ものを大事にする

家族で通学自転車を買いに来られるお客様は大きく2種類にわけられると思っています。親が主体なのか、子供が主体なのか。
どういうことかというと、親が主体の場合、自転車選びはすべて親まかせ。子供は消極的で、親が自転車を選んでうんうん頷いてるだけ。サイズ確認する際もいやいやっていう場合だってあります。
反対に、子供が主体の場合は、積極的に自転車選びに関わってきます。私の経験上、スポーツ車の場合は100%子供主体です。パーツ選ぶ際も、サイズの確認をする際もそうです。事前に下調べしてきたのか我々でも答えに困るような難しい質問をされるお子様だっています。弱虫ペダルの質問に答えれなくてプライドをズタズタにされたことだってありますw
自分で選んで買った自転車ですから、そりゃ愛着も湧くものです。自転車に限らずものをメンテンナンスしながら長く使う、という習慣を根付かせるにはスポーツ車はいい教材だと思いますよ。注油や変速調整など基本メンテンナンスに関しては、当店購入していただいたものは無料ですので、そこらへんはガンガンご利用ください。

通学車とスポーツ車の価格差、実はそこまででもないんです

メリットとは少し違いますが、昔と比べて価格差が縮まりつつあるんです。
通学車といえばブリジストン。最近、盛岡ではあさひオリジナルもけっこう見かけるようになってきました。どちらにせよここ1〜2年でママチャリが高騰しているんです。通学向けの自転車だと最低限4万円前後は予算として考えた方がいいと思います。アルベルトは定価で7万円オーバーとクロスバイクもびっくりの価格です。
一方でクロスバイクの相場は6万円くらい、ロードバイクだと10万円前後です。これに、パーツ代(カギ・ライト・泥除け等)5000円は別途必要とお考え下さい。
ママチャリ代+2万円でクロスバイクが購入できる。どうでしょう、検討してみる価値はあると思いますよ。

デメリット

メリットを連ねてきましたが、デメリットも書いておかねばなりません。
まずは、カゴがついてません。後付できますが容量、耐荷重や強度的な面で考えるとママチャリには敵いません。
荷台がついてません。したがって、部活などで使うドラムバッグをヒョイッと乗せることも出来ません。
車種によってはスタンドがついてません。後付できますので、そこまで問題にはならないと思います。
サドルが硬いです。これは大抵、慣れやポジションで解消できるポイントです。最悪の場合サドル交換もできますので、そこまで問題にはならないと思います。
もう一つスポーツ車の耐パンク性を気にされる方が多いです。確かに通学車によく装着されている耐パンクタイヤと比べて刺さり物は貫通しやすい構造になっています。
それは事実ですが、学生さんのパンクの一番の原因は刺さり物ではなく、空気不足による段差乗り上げが一番多いです(リム打ちパンク)。この場合はタイヤのサイドがやられますので、路面に面する部分だけ肉厚にした耐パンクタイヤでもパンクしてしまいます。耐パンクの意味を無してないことが結構多いんですね。
ですので、スポーツ車でも空気さえ定期的に入れていただければ、耐パンクか否かはクリティカルな問題にはならないと思っています。それでも心配という方はスポーツ車にもパンクに強いタイヤもありますので、ご相談ください。

さいごに

以上だらだらと書いてきましたが、ママチャリしか候補に入れてなかったという親御さんの風呂敷をひろげるきっかけになれば幸いです。

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