Sim Works by Nitto。自転車乗りによる自転車乗りのためのプロダクト
投稿日:2015年08月4日
投稿者:いね
「Sim Works」はCieroやChris King、Philwoodなどの海外の素晴らしいプロダクトを日本の市場に流通させている代理店です。と同時に、プロダクトメーカーでもあります。といっても自社の工場をもっているわけではなく、彼らが企画したアイデアをメーカーさんに持って行き、メーカーの工場でプロダクトを製品化してるのです。以前泥除けの記事で紹介した、simworks by honjoもそのうちの一つ。今回紹介するのは企画・アイデアをSimWroksが担当し、生産を日本が世界に誇るハンドルメーカーNitto(日東)が担当するという夢のようなプロダクト。自転車乗りにとって本当に必要なものを見極める目を持っているSim Worksと、90年に渡って質実剛健な製品を作る続けているNittoが混ざり合うとどのような化学反応がおこるのか?とくとご覧下さい。
Misirlou Bar
クランプ部のロゴがかわいいだけのハンドルじゃないんです。こいつには色々と秘密が隠されています。まずは、サイズ。通常ドロップハンドルのサイズは、38,40,42cm…という風に偶数刻みで展開されるのが通例ですが、こちらはなんと奇数刻み。 37, 39, 41, 43, 45, 47cmという既成概念にとらわれないsimwroksらしいサイズ展開になってます。私みたいにカタログを見て「なんで410mmがないのか?」と舌打ちを打ってた方、要チェックです。それから、ハンドルの形状にも秘密があるんです。simwroks曰く、サイクリストの多様性を考えて、好きな位置にブレーキを取り付けれるようになってるんですって。
もう一つ、これは遊び心満載のsimworksなではの嬉しい気遣いです。パッケージがチェーンカバーになってるんです。どういうことかというと、水色と白のボーダー柄のオシャレな布でハンドルが包装されているのですが、それを取った後は上記のようにお手持ちのカギのチェーンカバーとして使って下さいよ!というなんとも気の利いたパッケージになっているんです。パッケージも製品の一部として考えられているsimwroksさんのアイデアに脱帽です。ちなみにハンドルのカラーはブラックとシルバーの2種類あります。
RHONDA Stem
美しい曲線が印象的なクロモリ製のステム。クロモリという素材だからこそできる柔らかな外観は、細身のクラシックフレームと相性抜群のはず。それに実際乗るとなるとクロモリという素材は安心感を与えてくれますね。特にハンドル回りとなるとなおさらです。プレートの「SW」のロゴもきっとあなたのコクピットを賑やかにしてくるはずです。ハンドル同様、こちらもカラーはブラックとシルバーの2種類です。
Sim Drops
細部の細部まで余念のない自転車を作り上げたいという方におすすめのエンドキャップ。圧入式ではなく、ボルト式で固定力も信頼できます。カラーが豊富なのも嬉しいところ。ハンドル、ステムとnitto製で固めたら、エンドキャップもnittoで締めくくっちゃいましょう。こちらのパッケージも秀逸です。お洒落な雑貨やさんに置いてても違和感のないレベル。エンドキャップを抜いた後はぜひ小物入れとして使ってあげてください。
Text by いね