Brunoの「Ventura」は至高のミニベロ。
投稿日:2017年10月28日
投稿者:いね
追記
BRUNO代理店公認でネットでの販売を開始しました。各車種見やすくまとまっています。
女の子がのる可愛い街乗り自転車。ミニベロにたいしてそんなイメージを持っていらっしゃる方多いんじゃないでしょうか。当店で取り扱っているBRUNOは女子向けのラインアップが多いことも確かですが、シックでタフで長距離も輪行もこなせる漢のミニベロというのもあるのです。ということで今回はBRUNOのVENTURAをご紹介。
クラシカルテイスト
フレーム・フォークはクロモリ。細いパイプラインが車体のフォルムをシンプルにまとめてます。ハンドル・サドル・シートポストなどパーツ群はブラックを使用しており、フレームカラーとケンカせずにネオクラシック感を醸しています。
ハンドル周りを見てみましょう。バーテープには敢えてコットンを使用。振動吸収は最近主流のEVAフォームには劣りますが、古風な見た目と使っていくうちに際立ってくるヴィンテージテイストはこの素材ならではでないでしょうか。
サドルにもコストをかけていて、BROOKSのC17がアッセンブル。表面素材にはキャンバス地があしらわれていて、クラシック感を醸すのに一役買っています。背面の「BROOKS」のロゴも高級感を際だたせてます。後述しますが、ハンモック構造で乗り心地にも定評があるサドル。
変速機はダブルレバー。ひと昔前に現役だったもので、最近は実用性からSTIレバーにおかぶを奪われていますが、味のあるデザインでまだまだ熱烈なファンが多いパーツでもあります。カチカチまわすアナログティックな操作方法はマニュアルライクな操作が好きな方とはたまらんかもしれませんし、懐古主義な人におすすめ。昭和の白昼夢がよぎること請け合いです。フロント2s、リア8sです。
フレーム形状も特殊で、トップチューブは上から見るとミキストフレームみたいに2本パイプで構成されています。さらにシートチューブの上面からトップチューブにかけてパイプが接合されており、これが独特の雰囲気をだしている且つ、ラグジュアリーな乗り心地且つ、(女性がよくやる)前またぎを容易にしています。
全体としてブラックベースでまとまってて漢のミニベロという感じでしょうか。あくまでもデザインが男性向けということで、適応身長が150cm〜180cmとレンジが広く、女性でもぜんぜん乗れるサイズにはなっています。ダーク好きな女性はぜひ。
乗り心地も実用性もハイクラス
ハイクラスな乗り心地を実現しているテクノロジーを見ていきましょう。
まずは、フレーム形状。前述したようにフロントトライアングルがタイヤからの突き上げを分散してくれいます。
シートステーを見ると少し弓なりになっているのがわかると思いますが、これも柔らかい乗り心地に寄与しています。そしてフレーム素材のクロモリも大事です。軽さではアルミやカーボンに譲りますが、それを補ってくれるほどの耐久性としなやかさ。まだまだ現役の素材です。そのクロモリパイプはコロンブス社製。レイノルズと双璧をなすスチールチューブ製造会社で世界的な評価が高く、優れた振動吸収を約束してくれます。
サドルのBROOKSのC17もポイント。硬化天然ゴムと、繊維構造の薄い層によって強化されたオーガニックコットンキャンバスで作られています。サドルの支えとなるレイヤーを省いたハンモック構造がお尻の痛みを軽減してくれます。さらにメンテナンスフリー。単体でもいいお値段するもの。マシンとの数少ない接地ポイントで一番体重がかかる部分ですからコストをかけてでもリッチなライドを体感してもらおうというメーカー側の配慮なのでしょうか。通称:座布団サドル(その乗り心地から
コクピットにもささやかな工夫が。ハンドルを見てみますと一般的なロードバイクのドロップハンドルは40~42mmが多いですが、venturaは44mmと幅広タイプを採用。クイックな操舵性という面では短い方が有利ですが、安定感は抜群。ロードを街乗りで使うにはその挙動のクイックさから、なかなか気乗りしないものですがこれくらいワイドであれば安心ですね。さらにフラット部分が手前にベントしているため、力を入れやすい形状になっています。
さて、おもしろいのがブレーキレバーです。ギドネットレバーを採用。ボスみたいな棘のあるネーミングとは裏腹に、実に気の利いたブレーキでブラケット or フラット部分どちらでもレバーを引くことが可能。ロードの場合位置の関係上、ビギナーでもブラケット部分を握ること前提設計になっていますが、こちらはフラット部分をメインポジションに据えることもできる初心者にも優しい設計といえるでしょうか。人通りの多い街中では重宝するのではないでしょうか。いつだかお客さんが正面からみるとプレデター口周りみたい。とエッジのきいた比喩をされてましたが、確かに見えなくもなく外見にもボス感は漂っているなあとおもったのものですが、 最近はどちらかというとスターウォーズのXウイングファイターに見えてきて洒落てるではないか、と思うことにしています。
旅と聞くとウキウキしませんか。
人によっては、 「旅ができる」というのがVENTURA を選ぶ最大の理由になるかもしれません。どんな自転車でもカスタムすればツーリング仕様にできるのですが、最低限の知識が必要。もとから純正でアイテムが用意されていて、最適化されていれば規格などを考えずに済みますし、自転車に疎い方でもハードルが低くなりますよね。Brunoはそこらへん考えれてるんですね。フレームのジオメトリーなどを見ると旅を前提とした仕様になっているのがわかります。
ヘッドチューブ(HT)が短いのがお分かりになるでしょうか。青い方のMINIVELOドロップと比較してみるとその短さがわかると思います。さらにシートチューブも同様。これが何を意味しているかというと、ハンドルとサドルをかなり低い位置まで下げることができるのです。電車での輪行をイメージしてください。できるだけコンパクトに輪行袋に収納できる方が可搬性が高く、周囲にも迷惑をかけづらいでしょう。ただでさえ肩身が狭い輪行。フットプリントを極力抑えていかに存在を抹消するかが輪行のキーポイント。その点venturaは悪い選択肢ではない思います。大も小も結局自転車は自転車で、輪行の後ろめたさは変わらんよ、というぶっちゃけ論もあるかと思いますが、こういう周囲に馴染もうとする不断の努力の積み重ねがのちのtにボディブローのようにきいてくる・・・。ということだと思います。ともかくの輪行前提のフレーム設計ですよと。
さらに旅を快適にするオプションとして、ロングツーリングに必携のキャリアやフェンダーが純正で用意されています。ともに20インチサイズのものを汎用品から探そうとすると、選択肢が少ない。さらにフレームとの相性もあってが初心者の方だと迷宮入りしかねないですが、その点は安心です。さらにキャリアはフロントとリアが用意されていて、それぞれ10kg、25kgまでの耐荷重。サイドにパニアバッグをつけての着替えやらキャンプ道具やら無造作に放り込んでもしっかり支えてくれます。
実際にBRUNOではVenturaに乗っての世界旅行をサポートする企画を実施しています。リンクをはっときますが、見てるだけでもワクワクしますね。リアルにventuraで世界を旅している人がいると分かると、熱量が伝わってきて世界までとはいかなくても、国内で・・・好奇心揺さぶられます。
通勤・通学の移動手段や週末のサイクリングに使うのが一般的な使い方だとは思いますが、こういう+アルファな用途があるとわかっただけでも自転車の未来が色彩豊かになったりはしませんでしょうか。この記事でventuraの底力が伝わったらうれしいです。
・Bruno VENTURA ¥126,000(税抜)
追記
BRUNOのネット販売はじめました。こちらからどうぞ