コンポ戦国時代突入か?ROTORの油圧コンポ「UNO」
投稿日:2015年08月29日
投稿者:いね
ユーロバイクでお披露目されたROTOR(ローター)の油圧コンポーネント「UNO」。先月はFSAが電動コンポのプロトタイプをツールドフランスに試験投下したり、最近はコンポ業界は話題にたえませんね。
現在、ロードバイクのコンポといえばシマノ、カンパニョーロ、SRAMの3社。昔はサンツアーやマヴィックなどもコンポーネントを製造していましたが、シマノ・カンパの牙城を崩せず、現在では撤退しております。シマノ・カンパ2強時代がしばらく続きましたが、最近では後発のスラムが搭載されている自転車も結構見かけるようになってるので、スラムもじわりじわりシェアを広げてるよに思います(体感)。
そんな3社が独占するコンポ市場にローターが油圧コンポをもって参入してきたというわけです。もともとROTORはクランクやチェーンリングを作っていた会社ですので、ある程度の技術的蓄積はあるにせよ、初期ロットを購入するのはなかなか勇気がいるでしょう。写真を見る限り完成度はかなり高そうですけどね。
油圧変速のシフター。レバー部分の広さが特徴的ですね。変速の方式はSRAMのダブルタップと同じ方式の模様。押し込みの強弱でシフトダウンとアップを行えます。写真では隠れて見えませんがハンドルクランプ部分はなんどカーボン製!
油圧ブレーキはリムとディスクの2種類用意されています。ともにマグラのメーカーロゴが入ってます。油圧ブレーキでは老舗的なマグラと共同開発されたというブレーキについてはかなり信頼できそうです。しかし、ディスクの波が押し寄せるロード業界に油圧リムブレーキは需要はあるのか。どの程度市場を喰えるのか楽しみですね。単なるロマンアイテムにはなってほしくないですし。
油圧だから当然ですが、現在市場に出回っているリアディレイラーとは大分構造が違いますね。年数は分かりませんがオイル漏れ保証も付けてくれるでしょう。
スプロケットまでも!みると11速のようですね。色が違うのは表面加工されているからなのでしょうか?もしかしたら素材自体が違うのかもしれません。チェーンはKCNCの11s用。
既存のコンポメーカーがこぞって電動コンポにシフトしている中、風雲児となれるのか注目ですね。電動だと雨天時のトラブルやバッテリー問題などありますから、エレクトリックなものを載せることに拒否反応をおこす人は少なからずいます。そういう方には需要あるかもしれませんね。2016年春リリース予定で価格は未公表です。興味のある方は要チェックです!個人的には「UNO」の細身のロゴが大好きですね。ちなみに当店でROTOR取り扱ってますよ。