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よみもの

自転車保険はロードサービスの時代へ

投稿日:2015年10月14日

投稿者:いね

冒頭からちょっと話しが逸れるが付いてきて頂きたい。
10月から兵庫県で全国初となる面白い試みが開始された。自転車保険の加入義務化である。

■要約すると

  • 兵庫県のここ10年自転車事故は減少傾向だが、対歩行者の事故は2倍近く増加している。加えて、損害賠償も何千万というレベルで高額化している。
  • そういった背景を踏まえ、10月1日から自転車保険の加入を義務化(施行自体は4月1日から開始されており義務化まで半年の猶予期間が設けらた)
  • この条例制定のため兵庫県は「ひょうごのけんみん自転車保険」を開始した。
  • 違反しても罰則はなし。
  • 民間の保険を利用している場合(TSマークも含む)は新たな契約は必要ない。
  • 自転車販売業者も販売時に加入の有無を確認し、加入が確認できない場合は勧める必要がある。

非常に良いタイミングでの義務化である。なぜなら今年の6月に道路交通法が改正されたからである。一部の新聞では一面トップをかざるほど大々的に取り上げれたこの改正は国民に「自転車は車両である」「自転車は危険な乗り物である」という認識を強く印象つけたはずだ。そういった状況を踏まえると「買い物にしか使わないから」と言う主婦とか「お金が無い」などと言う大学生からは反感もありそうだが、割とすんなり受け入れられる気がする。ただ、県の周知徹底がなされてないのか、県民の認知度は低いようなのでその点、兵庫県には頑張って頂きたい。

もうひとつ、加入を促進する要素として、兵庫県がはじめた「ひょうごのけんみん自転車保険」が用意されていることが大きい。下の表を見て頂ければ分かるが格安なのである。

自転車保険_価格表2

プランBと同様の民間の自転車保険に加入しようとしたら、普通は年間4000円前後はかかるのではないだろうか。羨ましい限りである。
ちなみにプランA(年間1000円)の賠償責任額の5000万は赤色TSマーク(年間1000円程度)と同額であるが、赤色TSマークの保証対象は該当自転車に乗車している人だけ。一方でプランA(年間1000円)は家族全員の損害責任をカバーしているのである。TSマークは自転車保険の中でもかなり安い部類であるが、それよりもお得なのである。いかに「ひょうごのけんみん自転車保険」が安いかお分かりいただけるであろう。

ロードサービス付き自転車保険

ausonpo

自転車保険に対する機運が高まっているということを言いたかっただけなのだが、前置きが長くなってしまった。本題はここからだ。私はもともとTSマークは付けていたけれど、念には念を入れて民間の自転車保険に加入することにしたのだ。加入したのはau損保の「ケガの保険 Bycle」。自転車保険は目眩を催すほど沢山あるが、迷うこと無くこいつに決めた。決め手となったのは次の2点だ。

自転車ロードサービス

例え話(でも普通にあり得る話)。盛岡在住の私が花巻市のパン屋に自転車で出かけるとする。パン屋までは40km。意気揚々と出発するが、悲運にも30km地点でパンクにあう。「あのお、わたし自転車屋なんですけどお」としれっとチューブ交換し再出発するも異物を取り切れてなかったのか再度パンク。スペアのチューブはもうない。普通なら軽く青ざめるシチュエーションである。でも私は動揺しない。そうロードサービスがあるからね。

  • 1年で4回も利用可能
  • パンクを含め自走不能のメカトラブルであれば利用可能
  • 無料搬送距離は50kmまで
  • 自走不能となった場所がご自宅から半径1kmを超えていれば利用可能
  • 24時間365日受付

私が探した限りでロードサービスを提供しているのはau損保だけなので、比較対象がないのだが、かなり充実した内容なのではないか。50km離れてても自宅まで搬送してもらえるンですよ!仮にもっと遠い場所だとしても50kmもあれば自転車屋の1つや2つはあるだろう。
ちなみにこのロードサービスはスポーツ車に限った話ではなく全ての自転車が対象となっている。なので子供が部活の帰り道にパンク。夜も暮れておりママは既にお酒が入ってしまっているし、パパは仕事中で迎えにいこうにもいけない、こういったシチュエーションでも利用することができる。家族にも嬉しいロードサービスなのである。

※基本的には自転車搬送のみだが、自力で移動手段を見つけられない場所の場合、交通機関のある場所まで送り届けてもらえるそうだ。

10月から値下げ、サービス充実

2015年10月1日から値下げ及びサービス拡充されたのが、決定打となった。これまでのサービス内容でも割と充実してる方だと思っていたが、今回の変更でサービス内容は盤石となった。詳しくはHPで確認していただきたのだが、私が加入したブロンズコース(他にシルバー、ゴールドコースがある)の変更点をかいつまむと、

・月額400円→370円
・個人賠償責任:5000万円→1億円
・ロードサービス利用回数2回→4回
・ロードサービス搬送距離20km→50km

個人賠償責任の1億円は嬉しい変更点である。ちなみに、自転車保険ときいて自転車事故しか補償されないと思っている方もいるようだが、au損保の場合は交通絡みや日常生活の事故も補償してくれる。ただし、あくまてメインは自転車。自転車系関連だけ2倍の補償額となっている。その他、示談代行サービスや入院保険金などもついていくるのもポイントだ。

 

>>プラン詳細はこちら<<

 

auの回し者みたいになってるが、自転車保険に興味のある方や、パンク修理やチューブ交換未経験で道中パンクにあったらどうしようとビクビクしてる方、超々ロングライドのメカトラブルを心配されてる方などは検討してみてもいいのではないだろうか。

 

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