ファットバイクのタイヤ、まとめてみました
投稿日:2015年11月30日
投稿者:いね
ファットバイクに乗る方が増えるにつれて、関連パーツも徐々に賑やかになってきました。特にタイヤに関しては数年前に比べてグッと選択肢が広がってきました。選択肢が広がるというのは有り難い反面、その分悩む材料も増えるということ。ちゃんと自分の用途にあった物を見極めないと後々後悔してしまうかもしれません。特にファットバイクのタイヤは普通のそれと比べて高価ですから、 慎重に選んでいただきたいですね。今回はどんなタイヤがリリースされてるのかを私の勉強もかねてまとめてみることにしました。タイヤ選びの参考にしていただければと思います。予想通りではありますが、Surlyが多めになっておりますな。
1. Surly BLACK FLOYD
浅いレンガ上のパターンが特徴的で、ファットバイクにしては珍しいスリック寄りのタイヤです。ノブが少ない分、1050gという軽さ を実現してます。転がり抵抗も少ないので、あまりオフロードは走られない街乗りメインという方におすすめのタイヤですね。その辺を意識してなのかお洒落なサイドスキンモデルもラインアップしてます。山盛りのトレッドなんてナンセンスていう方は是非。ちなみに当店ではSurlyのタイヤとかパーツ類は扱えますよー。
サイズ:3.8インチ
TPI:60
重量:1050g
税込:¥11,880
TPI?という方はこちらを読んでみてください。
TPIとコンパウンド。これを知っておくとタイヤ選びが捗りますよ
2. Surly LARRY
弓型のノブを配置しており、ファットバイク特有の浮遊感を全力で体感できるタイヤ。縦に長い弓型のノブが横方向へのグリップに大きく貢献してくれそうです。また、中央に連続的に配置されているノブのおかげで転がり抵抗も抑えられています。よくよく見ると●形状の浅いノブが各所に配置されており、全方向へのグリップを地味にサポート。前後で履いてもいいですけど、どちらかというとフロントタイヤとして使うと効果を発揮できそうです。
サイズ:3.8インチ
TPI:120 / 27
重量:1255g(120tpi) / 1635g(27tpi)
税込:¥14,040(120tpi) / ¥8,640(27tpi)
3. Surly Knard
縦型の長方形ノブが敷き詰めらている非常にシンプルなパターンをしたタイヤ。ノブ自体は浅いので、一般的なブロックタイヤと比べるとスピードは維持しやすいでしょう。街でも乗るし、オフロードも走りたいけど、いちいちタイヤ変えるのが面倒という方におすすめのタイヤで、どんな場所でもそれなりにこなせる優等生といったところでしょうか。ただ一番得意とするフィールドは比較的固めのフィールドだと思います。ちなみにファットバイク以外にも29erやシクロ用のサイズが展開がされていることからも非常に汎用性の高いパターンということがうかがえますね。
サイズ:3.8インチ
TPI:120 / 27
重量:1255g(120tpi) / 1635g(27tpi)
税込:¥14,040(120tpi) / ¥8,640(27tpi)
4. Surly Nate
広めの間隔をとって配置された高めのノブがマッドコンディションで効果絶大ですね。ぬかるんだ泥や柔らかい土などザックザックとノブが路面に突き刺さってハイグリップを確保してくれます。険しき道をメインで走られる方にはオススメのタイヤです。それからサイドまでたっぷり置かれたノブは性能もさることながら見た目も強力。あなたのバイクを威風堂々な風貌 にしてくれるはずですよ。Black Floyd同様にブラウンのサイドスキンモデルがあります。
サイズ:3.8インチ
TPI:120 / 60 / 27
重量:1255g(120tpi) / 1395g(60tpi) / 1635g(27tpi)
税込:¥13,000 (120tpi) / ¥8.000(27tpi)
5. Surly ENDOMORPH
進行方向に対し広めに置かれた「>字型」のノブが見た目に印象的です。サイドのノブは高めなのでコーナリングは安心。更に特徴的なのは他のSurlyのタイヤと比べて断面が扁平気味(横長の楕円形状)ということです。これにより地面との接地面積が大きくなり、グリップを稼げるというわけです。空気を極低圧にセットすれば柔らかい雪で走りやすくなりますし、反対に固めの路面では空気を多めに入れる、といった風にはしる状況に応じて空気圧を最適化すれば様々なコンディションにも対応してくれる心強い相棒になってくれるでしょう。
そういえば最近見ないなあと思っていたらラインアップから外れたようです(汗)あくまで参考程度に見ていただければと。
サイズ:3.7インチ
TPI:120 / 27
重量:1467g(120tpi) / 1422g(27tpi)
6. Schwalbe JUMBO JIM
満を持してリリースさらたシュワルベのファットバイク用タイヤ。はやくも今年の完成車モデルに多く採用されてるのはマスメーカーの営業力故かどうか分からないですが、さすがといったところですね。このタイヤの魅力は軽さでしょう。1090gとブロックタイヤとしては信じられない重量なんです。一般的な4インチタイヤと比べると200g〜400g軽く、このホイール外周部の軽量化は走りにダイレクトに影響してくる部分で、基本は軽ければ軽いほどOK。また、センター付近のノブは適度な高さ。サイドは縦長と横長ノブが交互にレイアウトされてるので横グリップとトラクションのバランスがよさそうですね。あとは耐パンクや耐久性でしょうか。この辺は来年使い倒してみて判断したいと思います。
サイズ:4インチ
TPI:120
重量:1090g
税込:¥18,360
7. 45NRTH DILLINGER4
45NRTHはアメリカのミネアポリスにあるメーカー。冬は平均気温ー10度にもなる厳冬地域で作られてるせいか、他社ではまずお目にかかれないような防寒アイテムが特徴的。ファットバイク用スパイクタイヤも45NTRHが唯一です。ファットバイクの高いトラクション性能と相まって、冬の道なら積雪路でもアイスバーンでもなんでもござれなタイヤです。120tpiと33tpiの2パターンあって前者はケブラービード、後者はワイヤービードを採用してます(Surlyもそうですが、低TPIモデルはほとんどワイヤービードです)。120tpiのモデルはアルミピンを採用しているためかかなり軽いようですね。ちなみに33tpiモデルはスチールピンですので、耐久性重視なら33tpiという選択もありですね。
サイズ:4インチ
TPI:120 / 33
税込:¥32.400(120tpi)/ ¥17,280(33tpi)
8. 45NRTH HUSKER DU
同じく45NRTHから。こちらはスパイクタイヤではないですが、雪道での使用を念頭に作られており、これからの季節には持ってこい。ノブの高さはSurlyのLarryとNateの中間くらいで、転がりとグリップのバランスとれています。センターノブの密度は高めでハンドリングも安定してそう。これは他のタイヤでも言えることですが、空気圧の調整しだいでは冬の雪道で絶大なトラクション性能を発揮してくれそうです。
サイズ:4インチ
TPI:120 / 27
税込:¥16.200(120tpi)/ ¥12,960(27pi)
9. Panaracer Fat-B-Nimble
国内メーカーからも出てきましたよ。パナレーサーはシクロに履かせていて個人的に信頼度が高めなメーカーなのですが、こちらはどうなんでしょうか。パターンを見る限りはしっかりノブもレイアウトされていてに普通に使えそうな感じがしますが。重量もそこそこ軽め部類で海外からの評価も悪くないようです。このタイヤの強みは一万円切っている価格ではないでしょうか。
サイズ:4インチ
TPI:120
重量:1180g
税込:¥9,504
10. MAXXIS FAT TIRE
マキシスから初のファットバイク用タイヤ。センターに配置されたノブは低くいのでが転がりは良さそうですね。反面、サイドのノブはしっかり立っているのでタイヤを倒した時のグリップも申し分なし。SurlyのLarry同様、浮遊感を大切にしたいというライダーにはおすすめだと思います。
サイズ:4インチ
TPI:120
重量:1275g
税込:¥17,380